1. 能面師 繁森 康久 さん

まちびと Vol.004能面師 繁森 康久 さん

能面師 繁森 康久 さん
能面師 繁森 康久 さん

プロフィール繁森 康久 さん

*1946年 岡山県真庭市生まれ
*1979年 鈴木能仁氏に師事。同年より伏尾台1丁目在住。

日本の伝統芸能にも登場する「能面」を作成されている方が伏尾台におられるとお聞きし、早速ご自宅を訪問しました。

能面との出会い

最初の出会いは、バリバリの営業マンだった頃にたまたま入った理髪店で、壁に飾られた能面に魅了されるとともに、その店主が、能面師だったことにびっくり。その出会いから、能面に惹かれることとなった繁森さんは、34歳の時に店主の鈴木能仁さんに師事されました。

【ステップ1】
当時は、まだサラリーマンを続けながら休みの日等を利用して教室で学んで行く内に、教室入門者の指導や古面(神社所蔵)等の修復にも携わるようになり、42歳の時に「雅号 繁森能康」を拝領されました。

【ステップ2】
生徒より、大阪で教室を開いて欲しいとの強い希望がありましたが教室の収入だけでは生活が成り立たない為、55歳の時に厳しい営業の仕事を退職され、少し時間の持てるビル管理の仕事に就かれました。働きながら教室を持つ、二足の草鞋(わらじ)を履く生活が60歳の定年まで続きました。

【現在の活動】
◇能面会教室の入門者指導
◇能面研究
◇自宅にて、少人数の生徒向け教室の運営

能面ができるまで

一枚の檜の木から様々な道具(ノミ)を使った江戸時代迄の制作方法で製造しています。

道具

能面師 繁森 康久 さん

ノミ類

製造工程1

能面師 繁森 康久 さん

檜材

製造工程2

能面師 繁森 康久 さん

粗彫

製造工程3

能面師 繁森 康久 さん

胡粉下地塗り

製造工程4

能面師 繁森 康久 さん

彩色し完成

その他完成品

能面師 繁森 康久 さん

その他完成品

能面師 繁森 康久 さん

黒式尉

作品をづくりを通じて(ご本人談)

能面を打つようになり、一つの事に熱中し無心になることで脳がスッキリし、以前自分に纏わりついていた日頃の雑念から解放されて、「今、ここにある」だけを感じられるようになった。

取材を終えて

ひとつの事を続けている途上で、色々な事があっても続けられるものに出会い、持つ幸せをお人柄から感じることができました。

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